これから蓄電池を導入しようと考えている方には、「蓄電池って何を基準に選んだらいいのだろう…」「自宅にあった蓄電池とは?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

台風の多い沖縄では、復旧までまる2日(48時間)かかる場面があったり、2024年に襲来した大型台風では停電の復旧までに一週間かかったこともあるなど、頻繁に起きる台風とあわせて起こる停電事情には慣れたとは言え、快適さを大きく損なうことなので回避できるのであればそれに越したことはありません。そのような停電の際にご家庭の安心を左右するのは、冷蔵庫、照明、通信(スマホ・ルーター)など暮らしの芯を問題なく動かせるかどうか。そこで活躍するのが蓄電池というわけです。

この記事では、これらの事態に備えて蓄電池を検討するご家庭や、災害への備えだけでなく、自家発電・自家消費をすることで電気代を抑えるために蓄電池の設置を検討する方々が、悩んだりつまずきやすい「蓄電池の容量の決め方」「停電時における蓄電池の給電範囲(どこへ電気を回すか)のタイプ」や、すでに太陽光パネル(ソーラーパネル)を導入していてこれから後付けで蓄電池の導入を検討している方にも共通して抑えておくべき「蓄電池の種類」「つなぎ方の種類」「卒FIT後を含む後付け時の注意点」などを、販売・設置を行っている「EneFull Ti-Da(エネフルティーダ)」がわかりやすく紐解いていきます。読み終えるころには、きっとご自宅に合う蓄電池の方向性が見えているはずです。

蓄電池の疑問

蓄電池は言わずもがな、電気をためておくものということはご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、一言に蓄電池といってもその種類はいくつかあることまで知っているという方は多くはありません。

蓄電池の種類を決める要素として、大きくは「停電時の給電範囲」と「太陽光パネルなどとの接続・制御の仕方」と2つの軸があり、そのそれぞれの軸の中でどのタイプがご家庭にあっているかを決めるところから始まります。

まず、1つ目の軸である「停電時の給電範囲」についてです。
この軸の種類としては、特定負荷タイプ全負荷タイプがあります。これは簡単に言うと、停電が起こった際に蓄電池にある電気を家のどこで使えるようにするかの範囲の違いです。

特定負荷タイプ
冷蔵庫のあるキッチンだけ/家族が集まるリビングのコンセントだけ・・・のようにある特定の部屋やコンセントだけに集中して、電気を使えるように供給させるタイプです。特定範囲だけに絞るため、ためた電気の消耗をなるべくおさえる考え方になります。

全負荷タイプ
これは文字どおり、ある特定の場所だけでなく、家中でこれまでどおりにどこでも電気が使えるように電気を供給するタイプです。特定負荷に比べ、家中どこでも使えるようにする分、蓄電池にある電気の消耗は早くなります。

次に、2つ目の軸となるのが「太陽光パネルなどとの接続・制御の仕方」についてです。
この軸では、単機能型ハイブリッド型トライブリッド型の3種類があります。

ここでの詳細説明は割愛しますが、太陽光パネルでつくった電気は直流の電気となるため、ご家庭で使えるように、交流の電気に変換するための装置として、パワーコンディショナーという設備が必要になります。パワーコンディショナーは通称パワコンと言われ、このパワコンとの接続の仕方が下記の3タイプのように分かれます。

単機能型
太陽光パネルでつくった電気を交流にするためのパワーコンディショナ(以下、パネル側パワコン)
とは別に、蓄電池側に必要なパワコンとがそれぞれ独立してパワコンが必要なタイプです。主に蓄電池なしで太陽光パネルだけを導入した場合に用いられるタイプです。(後述する、あとから蓄電池を追加する際に気をつけるポイント)

ハイブリッド型
パネル側パワコンと蓄電池側パワコンが一体化したタイプです。単機能型だとそれぞれにパワコンが必要になるので、家の壁などに設備が多く取付が必要となるのに対し、ハイブリッド型の場合は1つで済むため、スッキリした見た目にできることとあわせて、電気の変換ロスが少なくなる(高効率)メリットもあります。これから太陽光パネルとあわせて同時に蓄電池を導入するケースで最も多いのがこのタイプとなります。

トライブリッド型
パネル側パワコン・蓄電池側パワコンにくわえ、電気自動車用にも対応したタイプでハイブリッドの状態で3つ(トライアングル)をまかなえることから、造語としてトライブリッドと言われています。電気自動車の所有者や購入検討をしている方が、車への充電にも拡張的に対応するためにお選びになります。

2つの軸の考え方それぞれに異なるタイプがあるため、2軸×3タイプの組み合わせの中から、ご家庭にあった蓄電池を選ぶ必要があり、ご予算の都合だったり、家の外に置くものなので見た目にもこだわりたいなど、実際の選択では迷うこともあるので、プロの意見や判断を参考にするといいでしょう。

蓄電池 選び方

次に、停電時にどれぐらいの電気が必要になるのか?など、蓄電池を決めるにあたってはご家庭で必要な電力を把握しておくことも同時に必要というこで、停電時であっても絶対に止めたくない家電を書き出してみましょう。多くのご家庭では、食べ物を保存する冷蔵庫・照明・通信(ルーター/スマホ)・扇風機(夏)/短時間調理として電子レンジが優先に入ることでしょう。

3〜4人家族・夏の一例は次のとおりです。冷蔵庫で約5kWh/2日、照明で約0.4kWh/2日、通信で約0.5kWh/2日、扇風機で約0.5kWh/2日、スマホ充電で約0.2kWh/2日、電子レンジ短時間で約0.2kWh/2日——合計約6.8kWh。ここに2〜3割の余裕を足して、約8〜9kWhが蓄電池に必要な“必要最小限”の目安になります。人数や季節、家電の使い方で上下しますが、迷った場合には余裕を大きくもつ方向で考えておくと安心です。

人数別の目安レンジ(停電48時間の場合)
2人なら5〜7kWh、3〜4人なら7〜9kWh、5人以上なら9〜12kWhなどとなります。台風時は天候が読みにくいため、ここに2〜3割の上乗せが実用的です。夏は体温管理を重視して扇風機時間を増やし、冬は照明時間が長くなる点や暖房などのプラスαを見込んでおくとよいでしょう。

蓄電池 家電

停電時に必要な電力やそこから必要になりそうな蓄電池容量はなんとなくイメージできたことかと思いますが、それはあくまでも停電時における1シーンを切り取ったに過ぎません。実際の運用では、雨の日で発電量が少ない日もあれば、日中にためた電気を陽の沈んだ夜間に消費するなどの日常使いの点も考慮しておく必要があります。

蓄電池は停電時の備えという側面がある一方で、停電以外の日常において、夜間に電力会社の高い電気をいかに買わなくするか、そのために日中につくった電気を取り置いておく——といった側面の方が、使用頻度や意義(存在価値)として圧倒的に大きく占めることになります。

蓄電池の容量は大きければその分ストックできる量も増えるのでより安心できるというのは間違いはないですが、蓄電池の中身はつまるところ高性能で高価なバッテリーですので、なんといっても容量の大きさに比例して設備代も高くなります。そのため適正な容量を見極めることが大切です

まず、パネル側で必要な分の発電を計算してパネル枚数を(スペースも考慮しつつ)決めます。
そのパネルの発電量に対し、蓄電池の容量を「パネルでの発電量の2倍」を目安にすることが、太陽光を最大限に活かして『買わない生活』を実現しつつ、かつ災害時の備えとしても十分な安心感を得られ、無駄に大きすぎない蓄電池容量としては最もバランスの良いラインであると推奨されています。

もちろん、パネルの枚数による発電量や、家族構成による電気の使い方などご家庭による最適値は変わりますが、「パネルの2倍」というのがベーシックな考え方のためひとつの目安として持つといいでしょう。

仮に屋根に載せたパネルにくわえて、将来的にカーポートなどの駐車スペースも使用してパネル枚数を増設することが可能性としてある際には、事前にそれを見越して容量を大きく取っておき将来の工事をまとめることで費用を削減するなど、状況にあわせてケースバイケースとなりますのでご希望は詳しく伝えたうえで相談をすることをお勧めします。

また、あてはまるのは稀ではありますが注意点として、蓄電池の容量が大きすぎる場合には消防法にそって消防機関への届出が必要になることもあります。ですが、近年の蓄電池の需要拡大にあわせて変化している蓄電池の大容量化の流れを受け、20kWh以下は届出不要に改正されるなど、設置基準(離隔距離、防火措置、換気など)も時代にあわせて変わってきています。

蓄電池の導入をご検討される方の中には、すでに太陽光パネルは設置済という方もおられることでしょう。蓄電池導入についてのお問い合せでも最近特に増えてきているのが、卒FITにあたる方からのご連絡です。

卒FIT(そつフィット)とは、FIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度の略)を終えた状態を指した言葉です。もう少しかみ砕くと、発電した電気を一定の期間、固定価格で買い取ってもらえる制度に以前から参加登録していた方について、その期間が終了したことで、買取単価が低くなっている状態になります。

ここで豆知識
つくった電気を売ることを売電(ばいでん)と言い、逆に電力会社から電気を買うことを買電(ばいでん)と言います。漢字だとなんとか区別はつきますが、どちらも「ばいでん」と読めてしまうことで、ややこしいので後者を「かいでん」と言ったりします。

買い取ってもらえる価格が低くなったことで、低くなってしまった単価のまま売電するぐらいなら、自宅の電気として使うことで、現在の高騰している電気を電力会社から買電しないで済むようにしたい——というのが狙いとしてあるわけです。(太陽光パネルはあるものの、期間中は高く売電できたことで家で使うより、売ってしまって自家消費はせず、家で使う電気は普通に買電していたが、FITが終了したので今度は逆に自家消費にまわすという考え方)

FIT期間中は高く売電できる設定が効いていたことで、たくさん発電するために過剰にパネルを設置しているケースが多く、卒FITになってからは自家消費を優先するも、それでも発電した電気を余らせてしまうので、電気をストックできる蓄電池を設置することで、せっかくつくった電気を無駄にしないための方法としてとても合理的発想だと言えます。

卒FITの方に限らず、後から追加で蓄電池を設置する際に、既設の太陽光パネルと上手に組むには相性の問題があります。メーカーによっては同一メーカーでしか接続ができないなどの縛りがあったりすることもあるので確認は必要となります。最低限、太陽光発電機器の型番と年式、分電盤の構成、家の電気の流れを測る部品(計測)の有無を把握する必要があります。それらの詳細は現地調査でも確認することはできますが、先にあげた蓄電池のタイプから「後付けしやすい単機能型/まとめて管理のハイブリッド型」のどれを目指すかを先に決めておくと、話が早く進みます。

沖縄 蓄電池 ポイント

Q1. 蓄電池容量は大きければ大きいほど正解?
A. 暮らしの芯を守る目的なら、必要量+余裕で十分です。大きすぎる場合は費用効率を下げてしまいます。目的や予算からプロに相談して納得のいく容量を決めるようにしましょう。

Q2. 停電時の考えれば家中全体を動かすことができる全負荷タイプ一択なのでは?
A. いつもどおり使えることでストレスなく過ごせますが、その分必要容量が大きくなります。

Q3. 蓄電池のつなぎ方(タイプ)はどれが正解?
A. 後付けをする場合 → 単機能型
新設/入替(単機能型からの入替)で運用を整えたい → ハイブリッド型
新設以外の場合、好きなメーカーを必ずしもつけれるわけではないことには注意が必要です。

この記事をとおして、蓄電池にはそれぞれ異なるタイプがあることはご理解いただけたと思います。
そのため「金額を見てから決めたいのでとりあえず先に見積りだけください」のような問い合わせがあったとしても、どういう設備をどういう組み合わせで導入したいのかが不明のため、それを定めるためにも、やはり条件や状況・ご希望をヒアリングして規模やタイプを確認のうえ設備を確定する必要があることが、販売店側として一概に見積金額をご提示できない所以でもあります。

ヒアリングの場を設けていただくことで、互いに不明だった点がクリアになったり、より解像度の高い内容でのご提案も可能となるため、積極的にそうした機会を組むことこそが、手間のようで実は返ってお客様にとっての最短ルートであったりもします。餅は餅屋、海の事は舟人に問え……ということでプロに頼っていただけることで、あれこれ難しい判断を代わって的確にお答えいたします。

蓄電池 会社

沖縄で太陽光発電システムや蓄電池システムの販売・設置まで、自社で一貫して提供しているエネフルティーダは、太陽光発電、蓄電池ソーラーカーポート(カーポート)などの導入で、お見積り時にはご予算に応じて、お客様のご希望や使用状況などから最適で寄り添った提案を心掛けています。電気との付き合い方について、構成のデザインなど他社でもできるような当たり前の要素だけでなく、自社だからできる差別化提案に徹底的にこだわっています。

設置や電気工事は下請け会社など外部に依頼することなく、最初から最後まで伴走し、設備の配置ひとつとっても見た目にこだわり、雑な手抜き工事ももってのほか。丁寧な施工にくわえ、目に見えない申請手続きなどの細部においても、トータルで満足度の高い導入体験を実現いたします。どうぞお気軽にご連絡ください。

沖縄で賢く太陽光発電システムを導入するなら

蓄電池はパネルとセットで設置することで相乗効果を生むことができ、【高い電気を買わない】をするためには必須のアイテムと言えますが、その費用の高さだけに意識がいってしまい、役割や機能面と恩恵にはなかなかフォーカスされづらい裏の主役です。適正に導入をすることでその初期費用は回収することができますが、専門的であるが故に消費者の無知につけ込んで無駄にオーバースペックでの設置に誘導したり促すような、利益を優先したセールスや悪徳業者がいるのも事実です。

同じ条件である際、設備だけみたら、どの販売会社から購入してもモノ自体は同じです。そのモノをどう販売されるか、組み合わせやスペックは最適か、工事価格に余計なマージンがはいってしまって余計に高くなっていないか?など、最終的によい導入ができるかは結局はどこに依頼をするかですべてが決まります。「安かろう悪かろう」や「高すぎる見積り」にはご注意いただき、この記事をご覧になったみなさまにはどうか満足のいくエネルギーライフが送れますことを願うばかりです。

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